「あなたはいったい誰ですか?」
皆さんは自分自身を証明する手段として、どんなものを思い浮かべますか?
免許証、保険証、パスポート、社員証、学生証など、他にもいろいろあるかと思います。
はじめて消費者金融におカネを借りに来られるお客様にも、ご自身を証明する書類を提示していただき、
ご本人であるという確認をさせてもらった上で、ご融資しています。
夏も終わろうとしているある日、店頭窓口に一人の男性が来店されました。
「僕こういうところでおカネを借りるのは初めてなんですけど。」20才位で茶 髪、色黒で、今どきの感じのする男性でした。
「ありがとうございます。どうぞ、こちらへ」女性社員が早速応対します。
申込書をご記入いただき、本人確認の書類を拝見しました。
お客様は、カードサイズの国民健康保険証をお持ちでした。
通常保険証等の顔写真の無い身分証明書だと、私達は少し緊張します。
それは何故か?本人以外の第三者でも、本人になりすますことが出来るからです。
そのお客様は土木のお仕事をされており、いつも現場に直行され、事務所にはお寄りにならないとの事でした。
勤務先と自宅には、本当に仕事に行かれているのか、自宅にお住まいかの確認の為、電話をします。
この電話で退職や、自宅にお住まいになっていない事がわかれば、契約はお断りします。
自宅や勤務先、ご家族の事などお伺いしましたが、すらすらと返答され、問題はありませんでした。
勤務先は「現場に行っています」自宅は「仕事に行ってい ます」
とそれぞれ確認もとれたので、ご希望通り30万円ご融資させていただきました。
それから1ヶ月がたち、返済の期日を過ぎても、返済が無かった為、ご自宅に電話したところ、本人が出て
「僕は借りて無いです。」
「えーっ!?」
そうです、やっちゃいました。不正契約です。
後で調べたところ、1ヶ月前に申込に来店されたのは、名義人の高校生の弟でした。兄の保険証を持ち出し、来店したそうです。